腰椎分離症・すべり症とは?
腰椎分離症とは、腰椎の後方部分に起こる疲労骨折のことです。成長期スポーツ選手(野球、サッカー、体操など)で発症しやすく、腰椎後屈時や回旋時に腰痛が生じ、競技に大きな支障をきたします。
「腰椎分離症」を何も対処せずに放置すると症状が進行してしまうと、腰椎同士をつないでいる椎弓が分離している為に腰椎が前後にすべってしまうことで「分離すべり症」に移行します。分離すべり症に進行すると、腰痛だけでなく下肢の痛みやしびれなどの神経根症状も併発することがあります。
腰椎分離症・すべり症の症状
腰椎関節突起部の疲労骨折から腰椎分離症に至る過程は、大きく3つに分けられます。
- 分離初期
- 分離進行期
- 分離終末期
分離初期の主訴として多いのは腰部から大腿部にかけての放散痛を伴う腰痛ですが、痛みは軽度であることが多く、安静で軽快して日常動作では支障がないため見逃されることが多いです。
分離進行期になり、腰痛が繰り返し生じるようになってから医療機関を受診することが多いため早期発見が難しいのが現状です。
分離終末期になると、腰痛は軽減し、特に支障なく日常生活も可能ですが、分離部周囲に髄膜炎が起こると腰痛が発生します。
また、骨が未成熟であるほど分離すべり症に進行しやすく、下肢の痛みやしびれなどの神経根症状も併発することがあります。
腰椎分離症・すべり症の治療
初期・進行期では原因となった運動を休止し、コルセット着用による安静で痛みを緩和させて骨癒合の可能性があります。終末期になると、運動を休んでも骨癒合の可能性はありませんので「痛くない分離症と共存する」ことを目指します。正しくコンディショニングをすれば痛みを起こさずに運動を継続することができます。初期・進行期では骨癒合確認後、終末期では疼痛消失確認後に復帰を検討していきます。
しらとりスポーツサポートでは、マッサージ・鍼治療で硬くなった筋肉をほぐすことはもちろん、ストレッチ指導で日常のケア、そしてパーソナルトレーニングで体幹筋を鍛えて競技復帰のサポートをすることが可能です。ツライ症状をそのままにせず、早め早めの治療で再発を防止しながら長く競技を楽しんでいきましょう!