アキレス腱炎

アキレス腱炎とは?

ふくらはぎにある「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」とかかとの骨である「踵骨(しょうこつ)」を繋ぐアキレス腱がなんらかの原因によってで炎症が起きている状態をいいます。

 

アキレス腱とは

ふくらはぎを構成する主な筋肉は「下腿三頭筋」です。「下腿三頭筋」「腓腹筋(ひふくきん)」「ヒラメ筋」から構成されます。

「下腿三頭筋」爪先立ちや地面を蹴って歩くなど、足首の底屈運動に関与します。この筋肉から踵骨に伸びる太い腱をアキレス腱と呼びます。成人で長さが約15cm程度あり、人体最大であり最も強い腱といわれています。

アキレス腱炎の原因

アキレス腱炎はオーバーユース(使いすぎ)によって起こるので、下半身を使うスポーツ選手に多いです。

特にマラソンなどの陸上、サッカー、ラグビー、テニスなどのランニング動作の多い競技やバレーボール・バスケットボールなどのジャンプを繰り返す競技などで多く見られます。

走る・跳ぶなどの動作の繰り返しで、強靭なアキレス腱にも徐々に負担がかかり炎症が起こります。

また、「練習量が多い」「靴が合わない」「フォームが崩れている」「扁平足である」「急に運動を始めた」「ふくらはぎの硬さ」「体重過多」などの条件が揃うとアキレス腱炎になるリスクが高まります。

アキレス腱炎の症状

運動時や歩き始める際に、ふくらはぎからかかとにかけて痛みを感じます。

また、アキレス腱部を触ると腫れており、押すと痛みを感じます。

アキレス腱炎の治療

炎症が起きている場所をアイシングで抑える事が大切です。

また、アキレス腱の大元である下腿三頭筋の状態を良くすることも非常に大切です。

筋肉の状態を良くすることに特化しているしらとりスポーツサポートでの治療は、改善にお役に立てます。

下腿の捻れ足関節の捻れも大きく関与しますので、捻れの修正も併せて行ないます。

足底腱膜炎

足底腱膜炎とは?

足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根をつなぐ線維が、扇状の膜のように広がっています。これが足底腱膜です。アーチ状になった足の「土踏まず」を支える重要な役割を果たします。

この足底筋膜に細かい損傷がおこるなどして炎症を起こした状態を足底腱膜炎と言います。

 

足底腱膜炎の原因

マラソンウォーキングなどのスポーツ長時間の立ち仕事などで土踏まずに過度な負担がかかると、足底腱膜がかかとの付近に引き伸ばされる力が繰り返しかかることになります。この時に、腱膜に炎症や目に見えない傷を生ずると考えられます。

マラソンなどの長距離走で、特にアスファルトなどの硬いところを走っているとリスクが上がります。スポーツをしない一般の人でも中高年には比較的多く生じ、体重過多でリスクが上がります。

足底腱膜炎になりやすい人は以下の通りです。

  • スポーツで足を酷使する人。特にマラソンなど陸上長距離野球サッカーラグビーなど硬いスパイクで長時間動く競技。
  • 立ち仕事革靴で営業にまわる方
  • 足首の硬い人
  • 体重の重い人
  • サイズの合わない靴、足に負担の掛かる靴を履いている人

足底腱膜炎の症状

  • ベッドから起き上がった1歩目が痛い
  • 歩き始めや1歩目が痛い
  • 歩いたり、走ったりすると足の裏や踵が痛い
  • 長時間立っていると踵が痛い
  • 寝ているときでも足の裏がじんじんする
  • 足の裏や踵に押すと刺すような痛みが出る箇所がある

このような症状が一つでもあれば、足底腱膜炎の初期の可能性があります。初期症状のうちは少し歩けば足の裏の痛みは消える程度ですが、悪化していくと歩くのにも痛みを伴ってきます。

 

足底腱膜炎の治療

足底腱膜は足の筋肉を覆っているので、足の筋肉の状態を良くすることが大切です。そのためにはマッサージやストレッチが非常に効果的です。また、足底にはふくらはぎから伸びてくる筋肉もたくさんあります。ですから、ふくらはぎの筋肉の状態も整えてあげます。足首の硬さはふくらはぎの筋肉の状態の悪さを表しているので、足首の柔軟性を出してあげるストレッチも行ないます。踵がジンジンする場合は炎症が強いのでアイシングを併せて行ないましょう。

シンスプリント

シンスプリントとは

シンスプリントは、脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)とも言われ、脛(すね)の内側にある脛骨(けいこつ)に痛みが発生します。

脛の内側に痛みが出るのが特徴ですが、場合によってはふくらはぎや脛の外側に痛みが出ることがあります。

多くは脛の下3分の1に痛みが出ますが、跳躍型と呼ばれジャンプ動作が多い方は脛の真ん中や上部に痛みが出る事もあります。

 

初期の段階では走ったり、触ったりすると痛みが出ますが、進行すると何もしなくても痛くなることがあります。

シンスプリントの症状

 ・下腿内側の圧痛

 ・腫脹(はれ)・熱感

 

 ・運動時痛 など

シンスプリントの原因

1番の原因は走る、跳ぶなどの「運動」であり、オーバーユース(使いすぎ)によって症状が出現します。

陸上競技野球サッカーバレーボールバスケットボールなどの競技で見られます。

オーバーユースによって筋肉が硬くなり、ふくらはぎにある「下腿三頭筋」「後脛骨筋」「長趾屈筋」などの柔軟性が低下して、筋肉の付け根にある脛骨を覆う「骨膜」を引っ張ることで微細な傷ができて炎症が起こる「骨膜炎」が原因で痛みが出ると言われています。

 

スポーツを始めて間もない人や以前より運動量が増加したことでオーバーユースになり発症することも多いです。そのため「初心者病」と言われることがありますが、決して初心者だけがなるものではありません。

 

足首が内側に倒れ込むオーバープロネーション(回内足)があるとシンスプリントになりやすいです。

オーバープロネーションにより足首に捻れが起こり、先述の「下腿三頭筋」「後脛骨筋」「長趾屈筋」に負担が掛かるためです

 

その他、OX脚などの歪み、ストレッチ不足足首の硬さ靴が合わないことなどが引き金となります。

 

シンスプリントは部活を始める10から見られ、男女差は筋肉量の比較的少ない女性に多く見られます。

シンスプリントの治療

シンスプリントは、筋肉痛とは違い、放っておいても痛みが取れることはありません。

痛みを放置して運動を続けることにより、「疲労骨折」を起こし、長期の休養が必要になることもありますので、早めの対処が必要となります。

マッサージや鍼治療などで原因となる筋肉の状態を良くしたり、身体のゆがみを整えてあげる事が治療になります。

 

また、軽度の場合は痛みのない運動のみ可能ですが、運動後のアイシングは欠かさずに行ないましょう。

腸脛靱帯炎

腸脛靱帯炎とは?

腸脛靱帯が大腿骨の外側部分(外側上顆)と摩擦を起こして周辺組織に炎症を生じることを「腸脛靱帯炎」といいます。マラソントレイルランニングなど、長距離選手に多いことから「ランナー膝」とも言われますが、バスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエなどでも発生することがあります。また、仕事などで日常的に膝を曲げ伸ばしが多い方やO脚の方は腸脛靱帯炎になるリスクがあるので注意が必要です。

腸脛靱帯炎の原因

腸脛靱帯炎は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となります。繰り返す膝の屈伸運動により腸脛靱帯が硬くなり、大腿骨の外側の部分(外側上顆)で靱帯が擦れることで炎症が起こります。マラソン練習などで練習量が増えている時疲労が溜まってきている時は腸脛靱帯が硬くなっていることがあるので注意が必要です。

O脚

O脚の方の場合、膝が外側に広がるようになることで腸脛靭帯は外側に引っ張られて大腿骨の外側上顆と擦れやすくなります。筋肉のアンバランス(太腿部内側の筋力力低下や外側の過緊張)姿勢の悪さからO脚を引き起こすことで腸脛靱帯に余計な負担がかかりやすくなります。

中臀筋の低下

中臀筋は骨盤を支える筋肉で、片足立ちになった時に骨盤を傾けさせないようにさせる働きがあります。この中臀筋の筋力が低下すると、歩行中やランニング中に骨盤の横振れが大きくなり腸脛靱帯に余計な負荷がかかりやすくなります。

トゥーイン

腸脛靭帯は最終的にふくらはぎの骨(脛骨)にくっつきます。つま先が内側に入る「トゥーイン」の状態は腸脛靭帯を過剰に引っ張りやすくなります。その結果、腸脛靭帯の緊張感が高まることで腸脛靭帯と大腿骨の外側上顆が擦れて、腸脛靭帯炎を誘発してしまうことがあります。

ランニング環境

同じ方向で走り続けるトラック競技などで左右非対称なチカラがかかり続けることで腸脛靱帯に過度な負荷がかることがあります。また、トラックだけでなく路面が傾いた道路や歩道でも同様な負荷がかかることがあります。いつも右回り、左回りと同一方向だけで走ることなく、たまには反対方向に走ってバランスをとってあげることも必要です。

腸脛靱帯炎の症状

主な症状は膝の外側に生じる痛みです。ランニングでは接地時、特に下り坂で鋭い痛みを感じることがあります。初めのうちは運動後に痛みが現れ、休むと痛みが消失することもありますが、進行すると運動中だけでなく日常生活(階段を降りる時など)でも痛みを強く感じることがあります。症状がひどくなってくると痛みが長期化しやすいため、痛みの初期段階で対処していくことが大切です。

腸脛靭帯炎の治療

腸脛靱帯炎はオーバーユース(使いすぎ)が原因です。まずは痛みの原因となっている運動を休止しましょう。腸脛靭帯の元となっている大臀筋大腿筋膜張筋が硬くなっているので、ストレッチ、マッサージを行なって筋肉の状態を整えることが大切です。炎症が強い場合はアイシングも行ないましょう。また、腸脛靱帯炎はランニングフォームが原因となって痛みを引き起こすことがあるので、ランニングフォームの改善も必要です。筋力トレーニングと併せながら痛みが出来にくい身体の使い方を習得していきましょう。

 

しらとりスポーツサポートで出来ること

腸脛靱帯の元になっている大臀筋大腿筋膜張筋の筋肉の硬さを取り除くために、マッサージ鍼治療を行なっていきます。また日常のメンテナンスとしてできるストレッチ指導、パーソナルトレーニングにてランニングフォームの改善筋力トレーニングを実施することで、痛みが出にくい身体づくりのお手伝いが出来ると考えております。痛みを我慢することなく早め早めの治療で症状を改善させていき、楽しいランニングライフを送っていきましょう!