変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)とは、股関節の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで、痛みや機能障害を引き起こす病気です。中高年以降の女性に多くみられ、変形による痛みや運動障害など、日常生活に支障をきたします。変形性股関節症には、加齢や関節の使い過ぎなどによって起こる「一次性変形性股関節症」と、生まれつき寛骨臼の受け皿が浅いこと(寛骨臼形成不全)が原因で起こる「二次性変形性股関節症」があります。 治療は「保存療法」と「手術療法」の2つに分けられます。
まずは、日常生活指導、運動療法、薬物療法などの保存療法(手術以外の治療方法)を行ないます。股関節の変形が進行し、保存療法を行なっても痛みが軽減せず、日常生活に支障が出るようであれば、手術療法を検討します。